子どもの村には家族の家5軒とセンターハウス、たまごホールがあります。
◆背景
親の病気や貧困、虐待や育児放棄などで、生まれた親のもとで暮らせない子どもたちが全国で4万人と増え続けています。福岡市でもその数は毎年400人を超えています。心身ともに深く傷ついた子どもたちのケアや育ちの保障がいま大きな社会的課題となっていますが、これまでの体制では充分な手が届かず、多くの課題が指摘されています。
そして、いま日本では、家族と暮らせない子どもたちの90%が、施設(乳児院・児童養護施設)で育てられています。これは、家庭での養護を主流とする欧米諸国と大きな違いとなっており、国連からも改善の勧告が出されています。
詳細は「子どもの現状」へリンク
◆目的
子どもの村福岡は、家族と暮らせない子どもたちを迎え、実の親に代わる育親(いくおや)を中心に「新しい家族」をつくり、自立するまで支え続けます。
子どもの村福岡は、子どもにとって大切な「家庭的な環境」と「専門的なサポート」を柱に、地域とともに子どもたちを育て、この営みを通して、社会に発信していきます。
子どもの村福岡は、その事業を通して社会的養護の発展に寄与し、このことが、あらゆる子どもの幸せにつながっていくことをめざします。
◆家族の家では
子どもの村では、育親(いくおや)と3~5人の子どもたちが一軒の「家族の家」で生活します。育親は里親登録をし、児童相談所から委託を受けた子どもたちを育てる、子どもの村でもっとも大切な役割をつとめます。
育親と子どもたちの家庭は、買い物や食事など毎日の暮らしもそれぞれが独立して営まれます。子どもたちは地域の幼稚園や学校に通い、子ども会や地域のお祭りに参加して、社会とのつながりを学んでいきます。
育親たちも、地域や学校の行事にも参加して地域との関係を大切にしていきます。子どもの村は、5軒の里親家庭がともに助け合って子どもたちを育てる里親家族のコミュニティです。
◆センターハウスでは
村長と職員、育親アシスタントが常駐しています。また、臨床心理士、小児科医などの専門家が定期的に訪れ、心身ともに深い傷を負った子どもたちのケアに携わります。
地域の子どもや家族が利用できる子育て相談・健康相談、里親さん・里子さん支援のための相談事業や研修事業も行っています。たまごホールでは、子育てサロンや読み聞かせ、ときには地域の皆さんを招待してミニコンサートなども開催しています。ここでは、さまざまな特技をもったボランティアさんが大活躍しています。
◆地域とともに
福岡市西区の今津は、海と山の豊かな自然に囲まれた地域です。元寇防塁や寺社仏閣など数多くの歴史遺産があり、40年の歴史をもつ「今津福祉村」と呼ばれる8つの医療・福祉施設が地域に溶け込んだ「福祉のまち」として知られています。子どもたちを共に育てる関係を大切にしようと、『今津・子どもの村福岡連絡協議会』が設置され、今津校区自治協議会や公民館を中心にさまざまな交流を行っています。
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